コロナ ゴルダ サイズ

コロナ ゴルダはグラン コロナほど長くはないものの、ほぼ変わらぬリングサイズであるため、ビジュアル的にこちらがしっかりした葉巻のようにも見えます。

グラン コロナほどまでに大柄ではないので、各シガーメーカーとも様々なバージョンを保有しています。有名どころではパンチ パンチ パンチ。

ドミニカンシリーズのラ グロリアキュバーナ コロナ ゴルダもナチュラルマデュロそれぞれに特徴があり、ドミニカ産の安定感も評価されつつ、キューバ産に負けず劣らずの一品などとなっています。

グラン コロナ サイズ

そのイメージの通り大型サイズのシガー。ラージサイズといっても様々なタイプがある中、古来よりのスタンダード的な存在感あるサイズ。最も代表的なところではモンテクリストAが有名。長さは20センチをオーバーするロングサイズで見た目の印象はかなり大きいものです。

なかなかこのサイズのシガーを自然に嗜む事は難しいと感じてしまいますが、
本来のキューバシガーとなれば、グランコロナは最初に上がってくるところです。

ただ相当時間の余裕がなければ、火を付けるのは勿体ないでしょう。

葉巻の太さとスタイル

葉巻の太さは一般に「ゲージ」として称されますが、「スモール」「ミディアム」「ラージ」の3つに大きくはカテゴライズされています。どのようなブランドシガーでも、ブランド名の後ろについてくる文言でどのようなサイズものか、大よそですがわかります。

まず基本サイズですが、スモールゲージのサイズは大よそ26~39、ミディアムで約40~45、ラージで約46~52のリングサイズとなっています。

当然にラージサイズが長時間となりますので、シチュエーション的には優美なパーティーや特別な食後にゆっくりといったものが中心になります。

対照的にスモールサイズは長時間楽しむ時間的余裕がないシチュエーションや、デイリーシガーとして活躍します。

ミディアムシガーなどはビーチサイドやヨットの船上などが似合います。やはりそれぞれ特徴があり、シーンに合ったシガーを楽しみたいものです。

冒頭で記載の通りスモールやミディアム、ラージサイズと大きく分かれるのですが、その中でもあだ名的な名称があります。

次回はそのあたりの名称などを見ていきたいと思います。

Valentine

例によってこの時期がやってきました。

キリスト教が多数の米国では、男性が女性に花束を渡すしきたりといいますか、伝統的な流れがあるのですが、日本に上陸してからは企業の上手な戦略によっていつのまにかチョコレートの一大行事に生まれ変わりました。
それにしても友チョコだの感謝チョコだの意味不明なカテゴリーがやたら増え、プレゼントする側がもちろん大変なのでしょうが、頂く側も後々の気遣いといいますか、結構大変なものです。

このわけのわからないカテゴリーチョコのウェイトが増えるのと、年齢が重なっていくのが比例しているように感じてきました。若かりし頃の本命チョコが懐かしく思っている時点で、既に自身の高齢化が始まっていると痛感する今日この頃です。

チョコレートのビジュアルに合わせている訳ではありませんが、この時期はビター感を楽しめるマデュロのシガーをバーボンで楽しみます。

新年

明けましておめでとうございます。

1月はゆっくりと御参りや挨拶回りが街の光景だと思いますが、クリスマスプレゼントの影響などで12月が最も流通混雑する米国の影響を受け、必ずといっていいほど入荷遅れが発生します。

そのような理由で1月には前後まとまった貨物などがどっとやってくるので、年始からバタついているのがシガコネの通例となっています。

例に洩れず大量に到着した貨物を笑い眺めながら、今年もよい年であることを願いました。

Cohiba Miniature

かなり前になりますが、ティン(缶)シガーのラインアップに新たなコイーバを加えようとリサーチしていた際、今一つピンとくるものが見つからずにどうしようかと考えていたところに登場したのが「コイーバ ミニチュア」です。

実はその存在は以前から知っていたのですが、かなりの細さのシガリロサイズで初めから対象外にしていました。
ただ、色々なジャンルの人物などから要望など聞かされているうちに、まあこういうものがあってもいいか、という事になり加えてみる事にしたシガーです。

1本あたり約1gと完全にシガリロ状態ですが、通常のティンシガーと同様、1本毎にセロファンコーティングされ、そのあたりのシガリロとはちょっと違います。一定水準を保つプライドを感じさせる「COHIBA」といったところでしょうか。

味わいは、と考えるうちに終わってしまうサイズですから細かいことは書きませんが、なんであろうと私はコイーバだ、という方にはいいかもと思っていましたが、フタを開けてみれば今では数多いリピーターを持つ人気商品の一つとなっています。

葉巻のブレンドとは

なぜこれほど多くの味が存在するのか?食べ物や色合い、音色などと同様に、ブレンドすることで葉巻も無限のテイストが存在するわけです。
基本的にはどうなっているかといいますと、大きくは3種類の葉タバコを混ぜ合わせる部分が重要になります。

volado/secos/ligeroと3種類の分類で、左のvoladoから段々との強度というものが強くなっていきます。
ligeroを加えると強い風味が加わりますが、料理で塩こしょうを行うのと同じように、voladoもなければ全体のバランスがとれません。

プレミアムシガーは当然に手巻ですから、その際に3種の葉の位置が悪ければ、テイストも落ちることなります。

また全体の太さや長さ、このトータルバランスで調整しなければ旨い葉巻は登場しないことから、卓越した経験と知恵、確立されたデータに基づいて作られる必要があることを考えると、やはりプレミアムシガーの誕生は、そのブランドの歴史に残る作品として表現しても、過言ではないかもしれません。

Christmas cigar

よくこの時期になると、「クリスマスにお薦めの葉巻はなんでしょう?」という質問といいますか、問合せのようなものを受けますが、プレゼントならともかく、「クリスマスに吸うお薦め」というシガーはピンと来ないのが正直なところです。

プレゼント用であれば、ダイヤモンドダストをイメージさせるガラスチューブ入りであったり、ホワイトクリスマスを彷彿させるホワイトチューブに包まれたものであったりなど、それなりにはあるのですが・・

ただ一つ、これは個人的な嗜好ですが、この時期はモンテクリストホワイトコートなどのように、明るい色のラッパーをもったシガーが増えるのは考えてみると確かにそうです。テイスト的にも見た目通りスムースでしつこくありません。深々とした寒さの中でスムースなドローを持つシガーは癒しをもたらしてくれます。

日本は特に四季というものがあるので、実は季節ごとに種類を自然と選ぶようになっているのかもしれません。

よい葉巻って?

「いい葉巻とそうでない葉巻はどう見分ければいいんですか」といった質問をよく受けますが、「〇〇銘柄が旨い」「〇〇産がよい」というのは個々人の嗜好であって、この問いのニュアンスとは違います。

マシーンメイドとハンドメイドの違いは多くの記述があるので細かく記しませんが、ハンドメイドである事は言うまでもありません。

私は日本人なので、例えば極上の玉露茶はまろやかで美味しいという発想と同じものだと思います。最近では辛味系が流行っていますが、仙台の「かんずり」などもそうで、選りすぐった唐辛子などを熟成させることによって旨みが増し、辛味の中にまろやかさを感じる。葉巻もこれと同じです。

選りすぐられたタバコ葉は、玉露に使用される葉と同じように、豊かな香りと旨みを持っています。得てしてこういった代物は全てデリケートで、人の手によって丁寧な製造段階を踏んでいくので、マシーンと違い特有のしっとり感もあります。

また、これらの葉は熟成期間を持たれるので、まろやかさも併せ持ってきます。余談ですが、この熟成過程でニコチン等が減少することにより、きつく感じさせない独自のまろやか感が出ると言われています。

これらを考えると、個々人の好みではなく、純粋にいい葉巻とした見方であれば、ハンドメイドシガーで値段はそれなりのもの。と、やはりなってしまいます。一番摘みがまず一番よいお茶に使用されるのと同様に、いいタバコ葉はまず一番よい葉巻に使われるということです。

あらためて、 ナイスシガー、  コイーバ ブラック ロブスト クリスタル

米国常駐の仕入マイスター(なぜか某大学の海洋学教授でもあります)に手配していたコイーバ ブラックロブストを改めて紹介できればと思います。

1本毎にクリスタルケースに格納されたそれは、プレゼントとしてもおそらく無難に乗りこなす容姿を持っています。
筆べき内容はそのテイストですが、キューバ産とは違う、ドミニカ共和国産コイーバ特有の上品さを改めて感じます。
スタートから序盤はクリーミーさを、中盤からはカラメル系とコーヒー系を織り交ぜ、ほのかな旨みを安定して味わえるナイスな一品です。

コイーバ=キューバ、というより葉巻=キューバと譲らない方は確かに多く、またその良さは言わずと認識するところですが、「レッドドッツ」と称されるドミニカンコイーバの良さを探らないのも、また勿体無い話です。これを機に、フラットな感覚でドミニカンコイーバが持つ良さを感じるのも悪くないのです。

コイーバ ブラック ロブスト クリスタル。 いいものは、いいです。