今回は初心者の方のために葉巻をいい状態に保つためのヒュミドール使用方法の秘訣を少々書いてみます。
まず、購入したばかりのヒュミドールは木が乾燥している状態の場合がほとんどです。葉巻を入れる前に軽く蒸留水を含んだスポンジなどで内側を拭いてやってください。そして蓋を閉じて一日程度休ませます。そののちに適切なサイズの加湿器を入れて準備を完了します。
加湿器は湿度を70%ぐらいにコントロールするものです。70%以上になれば水分を吸収するようにできています。そのためには加湿器を湿らす程度に保つことが大切です。決してビショビショにまでにしないように気を付けてください。特に日本の場合は梅雨時など、湿度の高い時期は気を付けてください。カビの原因になります(その場合は柔らかいティッシュや布などでやさしくふき取って下さい)。また、カビを防ぐためには葉巻保湿器用プロピレングリコール溶液を使用することをお勧めします。
次に湿度管理ですが、アナログ式湿度計はデジタル式ほど正確ではありません。どちらかというとインテリア的な要素があります。本格的に葉巻を保管する場合はデジタル式湿度計を併用するのが一番です。
最後に葉巻の格納ですが、ヒュミドールに最低10本ほどの葉巻を常に入れておく。実はこれが一番重要な点です。過去にどうしてもヒュミドールに入れている葉巻がドライになったりウエットになったりして悩んだ事がありました。その理由は葉巻自体がヒュミドール内の湿度を保つ重要な役目をするという点を考えずに数本の葉巻で湿度の変化をまかなっていたケースなどがあったからです。ヒュミドールが空になってから葉巻を追加するのではなく、いつもある程度の葉巻をヒュミドールに入れておく。こうすることでヒュミドール内の葉巻を最良の状態に保つことができるのです。