ロブストを楽しむために

皆さんは自由な時間、いわゆる自分だけの時間が一日何時間あるか考えたことがありますか?
葉巻を楽しむためにはこの自由な時間が必要なのです。

朝起きて車なり電車なりで出勤して夕方まで働いて家に帰る。
サラリーマンの方なら仕事の後も付き合いで数時間は夜の街で時間を費やす。
家に帰れば夕食を食べテレビでも見て風呂に入って寝る。
これでは全く葉巻を楽しむ時間はありません。

私は通勤に一時間かかるため家に帰るのは早くても6時過ぎになります。
柔道の練習やジムで汗を流した場合8時過ぎに帰宅するのが普通です。

私も妻も朝6時にはおきる必要があるため寝るまでにほんの数時間しかありません。
それでも私は葉巻をほぼ毎日楽しんでいます。
それもロブストサイズの葉巻です。

その秘訣はうちにテレビがないことにあります。
食後にテレビを見る代わりに私はゆっくりと葉巻に火をつけるのです。

梅雨と葉巻

日本はそろそろ梅雨の時期ではないでしょうか?

梅雨の時期は湿度が上がりがちになります。
ヒュミドールの中の湿度が上がり過ぎないように注意することが大切です。
加湿器を水で湿らせすぎないよう気をつけてください。
ヒュミドールに入れる加湿器には水分を吸収する機能もありますが加湿器のぬらしすぎは水分吸収機能をだめにしてしまいます。

私も以前ハワイに住んでいた頃一度、加湿器をぬらしすぎて気が付いたときはヒュミドールの中がカビだらけで、かなりの葉巻をだめにした経験があります。
適切な湿度を保つためにはやはりデジタル式の湿度計は必需品です。

個人的にはヒュミドールの蓋を開けずに湿度計が見られるほうが良いので、ガラストップのヒュミドールをいつも利用しています。
ガラス越しにいろんな葉巻が見られるのも楽しみのひとつです。

日本語と関西弁

私にとっての日本語それは関西弁です。

こうしてブログを書くときはいろいろ考えながら、ゆっくりゆっくり日本語入力で書いていますので、なんとなく標準語っぽく仕上がっていきますが、電話などで日本のシガコネの社員の皆さんと話すときなどは、始めは丁寧語から入り三分後には丁寧語の関西弁になり、だんだんフルの関西弁になります。

おまけに私はとても早口らしく(自分ではそう思わないのですが)、初めての人と話すと常に日本語をしゃべっているのか、英語をしゃべっているのかわからないといわれます。
シガコネの仕事を始めて日本語を話す機会も増え、こうしてブログも担当させていただき、日本語の書くほうも少しずつよくなっていくような気がします。

私の妻はアメリカ人で英語しか話せないのですが、日本語を話せるようになりたいと日本語の勉強をしています。
結構日本語の単語を覚えるのが早く、いつの間にか結構綺麗な発音でいろんな言葉を思い立ったかのように口にしています。

しかし標準語で日本語を覚えても僕の関西弁は理解できないでしょうから、彼女の覚える標準語を関西弁に正しています。
“ちがう”=“ちゃう”  “だめ”=“あかん”  ”おいしい“=”うまい“といった感じです。

ローズフェスティバル

先週末はポートランドのローズフェスティバルに行ってきました。
ポートランドは別名ローズシティーとも呼ばれており町のあちらこちらにバラの花が咲いています。

毎年6月の始めに咲き始めたバラで飾りつけたフロートが、ダウンタウンの真ん中を音楽隊とともに行進していく様子は丁度日本の神輿と夏祭りに似た感じです。

歩道一杯に人々が陣取って行進を見ているので当然葉巻は吸えません。
川沿いの公園には色々な店が出ており、ここはかなりのスペースがあるので人に迷惑をかけることなく葉巻に火をつけることができます。

少し離れたベンチから通り過ぎる人々を眺めていると、英語以外の言葉を喋りながら行きすぎる人の多いことにおどろがされます。
最近多く聞こえる言葉の一つはロシア語です。
一体どのようにしてロシア圏からアメリカに渡ってきたのだろうかと考えてしまいます。
いずれにしてもこれだけの違った人種が集まってローズフェスティバルを楽しめるということはいいことです。

日本出張

先週は日本に一週間ほど滞在しました。

シガコネのメンバーと今後の打ち合わせなど、仕事関係の作業もありましたが、私が日本に戻る最大の理由は季節の食事です。
アメリカ旅行をしたことのある方ならわかると思いますが、アメリカの食事に季節感というものはありません。

感謝祭に七面鳥を食べる以外、食事内容は365日間いつも同じです。

アメリカの食事は基本的に大味で質より量の世界です。
その結果アメリカ人の三分の一以上が肥満という信じられない社会現象が起きています。

そんなアメリカに住んでいる私は年に二回、夏と冬に日本に戻ります。

帰国の際にはどこで何を食べるか念入りに予定し、その食事の間に仕事やミーティングの予定を入れるようにしています。
日本のメンバーも私のわがままをよく理解してくれており要望どおりの食事に付き合ってくれます。

食事の後は恒例の飲み会です。
シガコネの場合、当然シガーの吸える店での飲み会になります。
今回は私お勧めの新しいシガーをメンバーの皆さんに試してもらいました。
私個人としてはロッキーパテル以来のヒットを思っているのですが、日本導入に関しては日本の市場を考えたうえでの決定となります。

ハワイの友人

ハワイで生活していた頃、よく一緒には葉巻を楽しんだ友人の一人にマリオがいます。

彼とはよくビールをピッチャー単位で飲みながら、ハワイ大学の近くのバーで葉巻を楽しんだものです。

初めてマリオと葉巻を吸ったとき、私がテキーラに葉巻の吸い口を軽くつけてテキーラの味と葉巻の味を同時に楽しんでいるのを見て彼もそのまねをしました。
ただ彼は葉巻の火をつけるべき方をテキーラに漬けたのです。
その後彼はしきりにその葉巻に点火しようと頑張っていましたが、当然ぬれた葉巻に火がつくはずもなくその葉巻はだめになりました。

バーに入ってすぐの事だったのでけして彼は酔払って葉巻の点火口をテキーラに漬けたわけではなく、多分テキーラのアルコールに火が付くと思ったのでしょう。
火をつけるにはやはり110度ぐらいの強いお酒でなければだめでしょう。

結論から言えば葉巻をお酒につけて火をつけるのはかなり無理があります。
吸い口を軽くブランデーやウイスキーに浸すのはびしょびしょにならない程度ならOKかなと思います。
まあどちらにしてもこれらは葉巻の本道からは外れた吸い方です。

サーキットと葉巻

先日久しぶりにサーキットを走ってきました。

サーキットでの走行会などに参加された経験のある方はわかると思うのですが、サーキットで車を早く走らせるのは音楽を弾いている感覚と同じです。
コーナー手前でのブレーキ、ハンドルを切り込む角度、アクセルを開けていく度合い、次のコーナーに入る場所、これらすべてが綺麗にそろって初めていいタイムが出るのです。
私は基本的に歌も楽器もダンスも全くだめなタイプなので、当然リズムカルに車を走らせることも上手なわけがなく、しっかりスピンを一回してしまいました。

サーキットを走っていてもうひとつ感じたのは、走行中の精神状態がとても禅と似ていることです。
アスファルトの上で車と自分がひとつになり思った所に思ったスピードで入っていけるためには、気持ちが落ち着いて外部の雑念が消え去り路面の状態と自分の車の状態だけが意識されている感覚です。
葉巻を楽しんでいるときの全く逆の世界です。

私は葉巻を楽しむとき意識的にひとつのことに集中せず過去、現在、未来と思いを廻らせます。
葉巻はある意味で時間を楽しむための道具でもあります。
サーキット走行は時間を削ることを目的とした今を楽しむためのものです。

現時点では私は時間を楽しむことはとても上手ですが時間を削る楽しみの方はまだまだ修行が足りません。

youtube

最近youtubeを見て過ごす時間が増えました。

私は昭和生まれでキャンディーズが解散した年にアメリカに渡ったため70年代から80年代の日本の歌しか知りません。

ネットから30年以上前にはやった歌を拾い上げて聞いてみると、忘れていた昔の思い出がどこからともなく蘇ってきます。
多くの歌の題名も忘れている場合があり音楽が流れ出してからこんな歌もあったんだと感動することもあります。
俗に言う歌謡曲というのは振り返って聞いてみると実にその時代を反映していたことに驚きます。

葉巻を長年楽しんでいると葉巻によってはいつも同じ思い出を映し出すものがあります。
私にとってはLa Gloria Cubanaとハワイに住んでいたとき行きつけだったバーの思いでは切っても切れない関係にあります。
そのバーに集まる友人、そこでの会話それら全てがLa Gloria Cubanaに火をつけると蘇ってきます。

葉巻と友人

少し偏見かもしれませんが葉巻をたしなむのは男性の方のほうが圧倒的に多いと思います。

90年代の全世界シガーブームの頃には女性の方が葉巻を燻らしている写真など見かけましたが、シガーブームも去った今ではほとんどの葉巻愛好家は男性という感じです。

そこで男と葉巻の話ですが、男が男に送るプレゼントとして葉巻ほどいいものはないと思います。

私自身もヨーロッパ帰りの友人からキューバ産コヒーバをもらったり、パーティーの帰りに友人お気に入りの葉巻をもらったり、気がつけばいろんな状況で葉巻をもらっています。

先日、私の古くからの親友が離婚した際もヒュミドールの中から最高の葉巻を選んで10本ほど送りました。

数日後電話で話をした際、彼は離婚のことはほとんど会話にしませんでした。
それでも彼が会話の最後に“Thanks for the cigar, it helps” (葉巻ありがとう、ほんとに助かるよ)と告げました。
彼は彼なりにすべての苦い思いを葉巻の煙とともに昨日へと送り去ったのでしょう。

男から男への黙って手渡すシガー、そんな葉巻もたまには良いんじゃないかな、と思うのは私だけでしょうか。

サンディエゴ出張

個人的な話になりますが、私は長年柔道をやっている関係でアメリカ柔道協会の役員を務めています。

先日カリフォルニアのサンディエゴにて全米柔道大会があり、それに先立って柔道協会の会議がありました。
会議の合間に旧知の柔道関係者と葉巻の話になり、南米に試合に行った際、キューバ産の葉巻50本を20ドルで現地の人間から購入したけどいくらで売れるだろうという質問を受けました。

キューバ産の葉巻は基本的にアメリカでは買えません。
ですからキューバ産葉巻にはプレミアムが付き一本$30から$50以上の値段が付きます。
一本40セントの葉巻が$40で売れれば100倍の儲けということになります。

こんなうまい話があるのでしょうか?
問題は50本$20のキューバ産葉巻です。
この葉巻は間違いなく偽物です。

アメリカでも偽物葉巻が多く出回っており、インターネットなどで販売されています。
柔道関係の知人は葉巻愛好家ではなくキューバ産葉巻という事に惹かれて購入したわけですが、その安物偽キューバ産葉巻のほとんどを友人に配ったそうです。
キューバ産葉巻と信じてこれらの葉巻を吸った人の感想は知る由もありませんが、多分葉巻はまずいと確信を持つ人が増えたことだけは確実です。

サンディエゴでは葉巻を楽しむ時間はありませんでしたが自宅に戻ってから久しぶりにロッキーパテルのトロサイズをゆっくり楽しみました。
久しぶりでしたがロッキーパテルは本当に美味しい葉巻です。
値段的に倍以上のキューバ産葉巻と比べてもまったく引けをとりません。