初雪

数日前に初雪が積もりました。
外気温も零下数度まで落ち、とても外では葉巻を楽しむ気にはなれません。
ウィンタースポーツが好きな人々にとっては、待ちに待った季節でしょうが、南の海と珊瑚礁を愛する私にとっては、ブルーな季節の到来です。

この数日は、この秋完成させたガレージ兼のスモーキングルームがとても役立っています。
数週間前に手に入れたオゾン製造機も、一晩で室内に付いた葉巻の匂いを完璧に取り除いてくれますので、毎晩フレッシュな室内空間で葉巻を楽しむことができています。

まだ半年先の夏を考えながら、排気口に吸い込まれていく葉巻の煙を目で追う日々が続きそうです。
例年ならば3月頃の春休みを利用して、フィリピンあたりにダイビング旅行に行くのですが、来年は妻の仕事の関係で5月頃までどこにもいけそうに無く、このスモーキングルームでの葉巻との時間が寒い冬を乗り切る重要な時間になりそうです。

ACIDシガー

ついにシガコネからAcidシガーが発売となりました。
個人的には数年前からAcidシガーの存在は知っていたのですが、あまりにもシガーの常識的価値観から外れていたので、興味はあるものの手を出すまでには行かなかったのが本音です。
ある意味では、とても現代的でアメリカンな存在でもあると思います。
これまでのシガーと違ったものを作る、そして違った形でマーケッティングしていく、これほどはっきり割り切っているのも、その葉巻自体に自信があるからできることなのかもしれません。

今回、Acidシガーを扱うきっかけになったのは、この夏のニューオリエンズでのIPCPR総会でした。
IPCPRの会場でAcidシガーのブースに興味持ち、訪問したところ、話が盛り上がり、Acidシガーの担当者からの話しで「この葉巻はこれまで葉巻に興味を持たなかった年代の層にも受け入れられている」「六本木あたりで若者が気軽に味わえる葉巻だ」「結果としてぜひとも日本でAcidシガーを広めてもらいたい」ということになったのです。

夏以来、何度かサンプルで取り寄せたAcidシガーを吸ってみましたが、先進的なイメージと独特の唇に絡みつく甘さ以上に、その作りこみと葉巻としての完成度の高さには感心しました。

CAOフレーバーをすでに楽しんでおられる方はAcidシガーに何の抵抗も無いと思います。
今までにない葉巻をお探しの方も、試してみる価値はあると思います。
葉巻がはじめての方にも、このAcidシガーは勧められると思います。
Acidシガーの広報の人によると「Acidしか吸わない」そんな葉巻人もアメリカには結構いるそうです。

クリスマス秒読み開始

アメリカでは感謝祭の次の日から一斉にクリスマスセールスが始まり、街のあちこちにはクリスマス飾りのライトがつけられます。
そのメインは、町の中央広場にすえられた30Mぐらいの杉の木の周りに集まり、クリスマスのライトアップをカウントダウンしながら待つことです。
私も今年はポートランドの中央広場で、CAOを燻らせながらライトアップを眺めていました。

感謝祭はいつも11月の最後の木曜日と決まっていますので、セールスが始まる金曜日は小売業界でブラックフライデーと呼ばれています。
なぜ黒かといいますと、一般小売業者が赤字から一気に黒字に変わる期間の初めだからです。

多分日本もそうだと思いますが、デパートなどは年間の収入のほとんどをこの感謝祭からクリスマスまでの数週間で稼ぎ出すのです。

これはネット販売の小売にも当てはまりますが、ネット販売の売り上げ率が上がるのは金曜日ではなく、皆が仕事に戻った月曜日です。皆さん仕事場から仕事の合間にネットで買い物をするわけです。

シガコネでもクリスマス向けパッケージを多く載せています。

かなり前にこのブログで「男から男に送るプレゼントとして葉巻は最適である」といったこと書いた記憶がありますが、本当にそうだと思います。
気のあった友人と一緒に葉巻を楽しむことで、これまで以上に友情を深めたり、葉巻を通じて新しい友人とであったりすることができるのではないでしょうか。

感謝祭

今日はアメリカの感謝祭でした。

感謝祭には皆家族の元に帰り、テーブルを囲んで秋の収穫を祝うのです。
ちょうど日本の盆もしくは正月のような感じです。

感謝祭の始まりは、アメリカ開拓の初期に海を渡ってこの地に住み着いた移民と、現地のインディアンが、その初めての秋に収穫した穀物を囲んで食したことによります。
アメリカの感謝祭では七面鳥を食べるのが恒例になっており、七面鳥にとっては不幸な日です。
多分今日だけで何万という七面鳥がオーブンで焼かれたと思います。
私も妻の実家に呼ばれ、決まったように七面鳥を食べました。

毎年思うのですが、この七面鳥のオーブン焼きはけして美味しいものではありません。
特に素人が自分の家で焼いた場合、鳥の身がドライになり過ぎ、パサパサしているだけの味気ないものになります。

ポートランドに住んでいた頃は、レストランでプロの作った七面鳥を楽しんでいたのですが、妻の実家が近くにある以上これは仕方がありません。
食事の終わりには皆で近所を散歩するのも毎年のことで、私は持参したPredomoを燻らせながら、煙がみなの迷惑にならないように数メートル離れながら参加しました。

タバコの発祥はアメリカのインディアンで、コロンブスのアメリカ発見によって西洋にもたらされたのです。
その事実を考えれば最初の移民たちもインディアンと一緒に、初めての感謝祭の日にタバコを燻らせたかもしれません。

雨上がりのポートランド

この所、妻の仕事が忙しく、先週末もまた一人でポートランドのコンドで過ごしました。
友人と行きつけのバーで、ビール数杯飲みながら葉巻を楽しむのが最近の私の週末です。

ポートランドも今年から、バーを含めてすべて禁煙になっているのですが、我々の行きつけのバーには屋根つきの野外喫煙スペースがあり、簡単なテーブルと椅子があるのです。
バーで飲み物を注文した後は、そのドリンクを持ってこの野外喫煙スペースに移動して、人に迷惑をかけずに葉巻を楽しむことができるのです。
葉巻を吸っているのは私だけで、他の友人たちは皆タバコを吸っていますが、ゆっくり座ってドリンクを片手に煙をくゆらせるこの場所は貴重です。

この週末はずっと雨で、青空を見る機会はほとんどありませんでした。
でも一度だけ雨足がやんだ時、空に見事なダブルレインボーがかかりました。
別に深い意味は無いのですが、私は思わずその虹に向かってCuba Libreの煙を大きく噴出しました。
虹に消えていくCuba Libreの煙、意味のあるような無いようなそんな週末でした。

Tinシガーの楽しみ方

私は基本的に大きめのシガー、ロブストもしくはトロサイズを好んで吸います。
どうしても小さめの葉巻は、せっかちな私が吸うと熱くなりすぎて楽しめないのです。
ですからTinサイズのシガーはこれまであまり吸っていませんでした。

先日、日本に発送する葉巻を検品中に、ケースがダメージを受けているTinシガーを見つけ、これは商品にならないので吸ってみました。

結果から言いますと、ゆっくり吸えば味と煙の量に関しては大きめのシガーと比べても十分楽しめます。
小さいサイズながらも20分ぐらいは十分楽しめます。

最近では大き目のシガーを吸って数時間たったあと、もう少し葉巻を楽しみたいと思った時に、Tinシガーに火をつけることにしています。
シガコネではTinシガーも数多く揃えていますので、自分好みのTinシガーを見つけて、ヒュミドールの片隅に入れておくことをお勧めします。
私の場合Tin シガーは2本目のシガーとして欠かせない存在になりつつあります。

コロンビアゴージ

オレゴンとワシントン州の境目はコロンビア川です。
アウトドア用品の名門「コロンビア」の由来も、このコロンビア川から来ています。
先週はこのコロンビア川沿いのスティーブンソンという、小さな町で行われた学会に出席してきました。
コロンビア川沿いに建てられたホテルは、大きな杉の木に囲まれており、実にいい感じのリゾートでした。

学会の2日目、雨上がりの夕方にRomeo & Julietに火をつけて、一人で散歩していると、ホテルのロビーの方から男性2人連れが、葉巻に火をつけながら私の方に歩いてきました。
数分後には3人で葉巻の話から始まり、いろんな世間話をしながら、ホテルを包み込む大自然を楽しみました。

これが普通のタバコなら、多分こんな感じで会話が弾むことは無かっただろうと思います。
これもまた葉巻を楽しむ人々だけが味わうことのできる大切な時間です。
葉巻を吸い終わるころには、晩秋の柔らかな太陽も、山々の間に落ち黒々とした大きな杉の木シルエットだけが横たわっていました。

シアトルのとんこつラーメン

先週は仕事の関係でワシントン大学に行ってきました。
ワシントン大学はシアトルのダウンタウンから数キロ北にあります。
とても大きなキャンパスで、町に大学があるというより大学が町になっていると言ったほうが正確です。

私の住んでいるワシントン州東部からシアトルに行く場合、標高3500フィートの山越えのルートを通ります。
先週は信じられないことに、すでに標高2500フィートまで雪が降っており、タイヤをスノータイヤに履き替えてのドライブとなりました。

こうしてまでシアトルに向かった理由は、シアトルあるラーメン屋です(もちろん大学での会議も重要ですが)。
数ヶ月前、私はシアトルのセイコーフィールド(シアトルマリナーズの本拠地)の近くで、とんこつラーメンを出しているラーメン屋さんを発見したのです。

基本的にアメリカには日本のようなラーメン屋さんはほとんど無く、日本食レストランの昼のメニューにラーメンがのっている程度です。
ですから、本格的なとんこつラーメンとの出会いは、アメリカでは劇的なことなのです。

私は大学での会議が終わってすぐにこのラーメン屋さんに向かいました。
店にはまだ数人しかお客がおらず、すぐ座ることができました。

うれしいことに、なんとこの店には替え玉まであるのです。
さて期待のとんこつラーメンの味ですが、80点というところでしょうか。
まあアメリカでこの味なら合格点。
ところでラーメンと葉巻、これはかなり無理のあるコンビネーションでしょう。

この日、葉巻に火をつけたのはシアトルから250km南に走って、ポートランドのコンドに戻ってからでした。
この日の走行600kmでした。

スモーキングルーム

今週に入ってから、外気の温度が外で葉巻を楽しめる限界以下になったため、八割がた完成しているガレージ兼スモーキングルームで葉巻を吸っています。
妻の実家からもらった、まだ十分使えるソファーを排気口の真下に設置して、車の雑誌などを眺めながら煙を天井の排気口に向けて噴出しながら、今年は寒くないと一人喜んでいます。
将来はこのスモーキングスペースに、趣味で集めている1:12スケールのモデルカーと、旅先で購入しているHard Rock Caféのハリケーングラスを並べようと思っています。
これらのハリケーングラスには、購入したHard Rock Café の地名が入ってます。
Manila, Las Vegas, London,  Bangkok, など、過去に旅した土地の名前を見ながら、あんなこともあったこんな事もあったなどと考えながら葉巻を楽しむのも、冬の寒い夜には良いんじゃないかなと思うのです。

三日ほど続けて葉巻をこのスペースで吸ったのですが、ひとつ問題が出てきました。
それは葉巻の匂いがガレージ内に残ることです。
多分、煙の成分が壁や天井についてしまうのでしょう。
そこで残ったタバコの煙の匂いを消すために小型のオゾン製造機を購入しました。
まだ手元に届いていないのでその効果はわかりませんが、かなり期待できると思っています。

暖炉に火を入れました

昨日の夕方久しぶりに妻と夕方の散歩をしました。
この土地に引っ越してきた2年ほど前は、毎日のように夕方になると葉巻を片手に妻と散歩していたのですが、近年はお互いの仕事の時間の関係で夕方の散歩もお預けでした。

夕方5時ごろに外に出ると空気はもう冷え切っており、葉巻を持つ手に手袋が欲しくなるほどでした。
1時間ほど近所を歩き回って、丁度Rocky Patel 1992 Toroが燃え尽きる頃に家に戻ってきました。

冷えた体を温める為、今季初めて暖炉に火をつけました。
アメリカの最近の家の暖炉はガス式で、電気をつけるように壁のスイッチを入れるとボンと音がして暖炉に火が付きます。
昔ながらの薪を燃やすタイプの暖炉もありますが、便利さと環境問題を考えるとこのガス式暖炉の方が時代にあっています。

家の猫にとっては始めての暖炉経験で、ガラス越しに燃えるガスの炎を興味津々で眺めていました。
こうして暖炉の火を見つめながら葉巻を吸えたら最高だと感じましたが、リビングルームで葉巻を吸うことは、理解ある妻といえども許してくれないだろうと思います。

今年中には完成させる予定だった、1階のスモーキングルーム兼ガレージは8割完成しましたが、まだ床とガレージドアの設置ができていません。
でも壁、天井、ライト、空調設備、排気装置の取り付けはすべて終わっているので、車は入れれませんが葉巻を吸うことに関しては問題ありません。
安物のカーペットでも敷いて、椅子とテーブルを備え付ければ今年の冬は乗り切れます。
将来はこのスモーキングルームに小さな暖炉を設置するのも良いかもしれません。