再び ラスベガス

昨年10月末に柔道関係の会議でラスベガスに来て三ヶ月も経たないうちに、また来ることとなりました。今回は大学関係の会議に出席する為のベガス訪問です。ラスベガスでの会議が多い理由は簡単で、ラスベガスには数多くの大型ホテルが存在しているので会議場を確保するのが比較的容易、その上費用も安い。さらに全米各地からのアクセスも確立しているからです。

ホテル側は、会議に出席した人々がカジノやショーで遊んでくれれば安くて部屋を提供しても十分元が取れるわけです。私はギャンブルもショーも興味がないのでラスベガスのホテルにとっては全く魅力のない客ということになります。それでもベガスは全米でも残り少ない、どこでもタバコと葉巻が吸える街ですから、葉巻愛好家の私にとってはそれなりに楽しめる町です。

葉巻をホテルで購入すればそれなりにベガス経済に貢献することに成るのでしょうが、残念ながら私の場合は葉巻も持参です。こうなると私のベガス滞在中の貢献度は単純にバーで消費するビール代ぐらいにしかなりません。

今夜もMONTECRISTO あたりを燻らせながら、ラスベガスブルバードをRiviera HotelからTropicana Hotel辺りまで、5キロほど歩いてみようかなどと考えています。

しかし現実的にはFashion show(Wynnの向かいにあるショッピングモール)の角にあるStripburger 辺りで葉巻片手にビールを飲み始めて夜が終わる気がします。

仕事と葉巻

仕事と葉巻
ワシントンDC出張中は、シガーバーが宿泊していたホテルのすぐ裏側にあった為、毎晩のように葉巻を楽しみましたが、大学に戻ってからは、溜まっていた仕事の量が半端ではなく、家に帰り着くのも8時、下手すると9時を回ってしまい(朝が大変早いのです)、葉巻に火をつける時間もありません。
週末も返上し、期限の迫ったGrant Proposal (直訳すると助成金提議書)を書いています。アメリカの大学にとって、このGrant Proposal はとても大切な資金源です。小額なものは5千ドル位から上は数億ドルまであります。数百万から数千万の助成金が狙いどころですが、10回提出して1回貰えればいいほうです。現在、私の机には三月末までに書き上げなければいけないGrant Proposal が三件もあるのです。
おまけに妻の提案でサイドビジネスの新しい企画として、本格的な日本式のラーメン屋を開こうと言う事になり、その準備も当然、私のやらなければいけないリストに加わり、ラーメン企画のパートナー探しからビジネスプラン作りまで、空いた時間を見つけては少しずつできる範囲でやっているのです。
個人的には日本のラーメンは大好きで、これがアメリカで食べられるようになれば、私自身、とても嬉しいので、必ず成功させる様、万全の体制でやるつもりです。最初は屋台系で出そうと思っているので、葉巻をラーメン屋で売ることはかなり無理があると思いますが、将来的には最高のラーメンと葉巻を楽しめる店という、極めて個人的な好みのお店も一軒ほど持てたら面白いだろうな、などと考えながら仕事をしています。

ワシントンDCで吸う葉巻

大学の仕事関係のコンベンションでワシントンDCに来ています。
泊まっているホテルの裏にシガーバーを発見し、三日続けて、
会議が終わった後葉巻を楽しむ為に通いました。

初日はLa Gloria Cuban、二日目と三日目はOliva Vを、ゆっくり時間をかけて楽しみました。

バーの名前は「Shelly’s Back Room」、ちょうどJW Marriott Hotel の裏にあり、
旅先でさりげなく時間を潰すには格好のバーです。極めてローカルの感じがするこのバーは、
アメリカのどこでも見かけるような風体をしており、現地の人々が気軽に利用している感じです。

逆に言えば観光客が訪れるような店ではなく、日本からの観光で来ている人には
少し違和感があるかもしれません。しかしこういった店では現地の人間と気軽に
会話をすることができ、葉巻を中心に色々と面白い情報を仕入れる事もできるのです。

ホテルのバーで飲むのも決して悪くはありませんが、
現地の雰囲気をエンジョイできるのは、やはりこういう感じのバーに限ります。
また、このバーは不思議なことにウェイトレスはすべて英語片言のタイ人でした。

このシガーバーで、白人客、黒人客、アジア系の客、中東系の客、
タイ人のウェイトレス、南米産葉巻、すべてが葉巻の煙の中で渦巻きながら、
アメリカの首都の夜に消えていくのでした。

サイパン

昨年末、日本帰国に絡めてサイパン島で数日過ごしました。

サイパンにはグアム大学時代に何度か訪れた経験がありますが、今回は実に10年以上ぶりの訪問となりました。グアム時代に訪れたサイパンは80年代バブル最盛期で、日本航空がジャンボジェットを一日2便グアム、サイパンに飛ばしていました。サイパンの首都ギャラパンから離れた場所に日航ホテルが建設され、地ビールまで生産していたのを思い出します。

バブルの崩壊と地元地主との問題で、日航はサイパンでのビジネスをあきらめ、すべてを捨てたのです。そのバブルの跡地を今回の旅行で見ることができましたが、そこには見捨てられたコンクリートの建物が虚しく残るだけでした。

サイパン島は第二次世界大戦で実に多大な痛みを感じただけでなく、日本とアメリカの歴史の中で重要な島だと思うのです。その島が、世界経済の中で浮き沈みしている状態がたまらなく感じたのは自分だけでしょうか。

サイパンHyatt のベランダで、一人で誰にも邪魔されずコイーバブラックに火をつけました。
沈み行く夕日をバックに、米軍のサプライシップ(緊急時にサポートする船)のシルエットが太平洋に映っていました。

戦争と世界平和の間に吸う葉巻。そんな意味のない理論を考えながら一人で吸うコヒバブラックは悲しいほどにスムーズでした。

コイーバブラック

葉巻愛好家の皆様、今年もシガコネをよろしくお願いします。

皆様の2010年最後の葉巻と2011年最初の葉巻はどの葉巻でしたか?
私の行く年来る年の葉巻はどちらもコイーバブラックのロブストでした。
シガコネでは昨年末からコイーバブラックの新しいサイズ(ロブスト)の販売を検討しており、年末にサンプルとして、本土から持参したコイーバブラックのロブストサイズを機会あるごとに試しています。

個人的にはコロナサイズよりはるかに吸い易く気に入っている葉巻の一つですが、日本での販売に関しては、やはり値段とサイズの関係を考慮しながら決めなければいけないので、私の個人的な趣味だけで輸入販売というわけにはいかないのです。

コイーバブラックロブストは、他のロブストサイズの葉巻より若干長く、普通のロブストよりさらに10分ほど長く楽しめます。葉巻が長い分タバコの葉の量も多く、そこに掛かるタバコ税も高くなってしまうのが値段を決めるにあたっての短所です。

葉巻の作りと吸い味はコイーバの名に相応しく最高レベルにあります。
手に持った感覚はすこしBolivaに通じるものがありますが、吸い味は極めてスムーズでクリーミー。
その上、コクのあるコーヒーという感じです。
この吸い味は、やはりマデュロラッパーと、ゆとりあるサイズにより作り出される味わいなのでしょう。

iPadと葉巻

先日妻と相談したのちiPadを購入しました。

すでにiPhoneを利用しているので、その大型とも言えるiPadが必要なのかどうかはかなり疑問に感じていたのですが、実際に使ってみると結構楽しめます。
ウエブを見るのも検索するのも遊び感覚でできるのが、ノートパソコンやケータイと違う点だと思います。

事実上パソコンとケータイは現代社会で仕事や生活する上で必要な機器と考えられますが、iPadはどう考えても必要品ではありません。
はっきり要って遊びの延長にあると思います。
そこで趣味性の高い葉巻とiPadを同時に楽しんでみようと考え、早速Oliva OとiPadをもってスモーキングルームに向かいました。

結果から言えばiPadと葉巻はとてもよく合います。
葉巻の煙と香りを味わいながら、高画質のウエブを眺めながら、あれやこれやと検索するのはとても楽しいものです。
この冬はこの葉巻とiPadというコンビネーションですごす時間が多くなりそうです。

感謝祭そしてクリスマス

アメリカで数ある休日期間の中でも、もっとも忙しく感じるのが感謝祭(11月最後の木曜日)からクリスマスまでの数週間です。

感謝祭翌日はBlack Friday(黒い金曜日)と言われます。
その理由は全国のデパートが始めて黒字を出す日とされているからです。

クリスマスセールが本格的に始まるのが感謝祭の翌日なのです。
この日を境に町のあちこちにはクリスマスの飾りやライトが輝き始めるのです。

アメリカはキリスト教の国なので、クリスマスを国を挙げて祝う理由がありますが、国民の1%以下がキリスト教徒である日本の各地でクリスマスが盛大に騒がれるのも、外国人から見ればとても変わった国に見えるのです。

ある意味では宗教は要らないが楽しい祭りの部分だけ取り入れてしまう国民性の凄さを感じます。
確かに日本人ほど色々な宗教の部分だけを生活に取り入れている国民はありません。

多くの日本の家庭が子供の祝い(七五三)は神社(神道)で行い、結婚式はチャペル(キリスト教)で、葬式はお寺(仏教)で行うことに誰も違和感を持っていないことです。

多くの戦争が宗教の違いから勃発していることを考えると、世界の人々も日本人を見習うほうがいいのかもしれません。

始め感謝祭とクリスマスに合った葉巻の話しを書くつもりでしたが、全く葉巻に関係ない話になってしまいました。

ちなみに私がこの時期に合わせて楽しみたい葉巻としてはMontecristo Platinumです。
あのプラチナカラーのバンドと絹のようなラッパーはこの特別な季節に国境や宗教を越えて似合うと思うのです。

物騒なクリスマスツリー点灯式

以下はCNNの日本版によるものです。
なんと妻と私はこの現場に居たのです。爆弾が贋物でラッキーでした。

(CNN) 米連邦捜査局(FBI)は26日、米オレゴン州ポートランドのクリスマスツリー点灯式で爆弾テロを計画した容疑で、ソマリア出身の米国人の少年(19)を逮捕した。米司法当局が27日までに発表した。

逮捕されたのはオレゴン州立大学学生のオスマン・モハムド容疑者。
司法当局によれば、ポートランドで行われたクリスマスツリー点灯式の際、容疑者が付近に停めた自動車に積んだ爆弾を携帯電話による遠隔操作で爆破しようとしたところ、FBIおよび地元警察が身柄を拘束。
爆弾はFBIの覆面捜査官が渡した偽物で爆発することはなかった。

モハムド容疑者は数年前からテロ計画を練っていたとみられ、それを察知したFBIが長期にわたる覆面捜査を行い、同容疑者を監視していたという。

FBIによれば、容疑者は2009年から電子メールで、パキスタン北西部のテロリストグループのメンバーとみられる人物と定期的に連絡をとりあっていた。
容疑者がジハード(聖戦)のためパキスタンへ渡航する可能性などを、暗号を用いて話し合っていたという。

FBIの覆面捜査官は6月、パキスタンのテロリストグループのメンバーに偽装して容疑者と接触。
容疑者は捜査官に、15歳の頃から自爆テロによるジハードを計画していたと述べたとされる。

その後、容疑者は捜査官に、テロ攻撃の目標をポートランドのクリスマスツリー点灯式が行われる広場だと伝え、手助けを依頼。犯行日の26日にもFBIのおとり捜査官の一人と会ったという。

初雪

先週の終わり頃から、ぱらぱらと白いものが氷雨に混じって降るようになりました。
天気予報も明日は完全な雪日和と伝えています。

今週はいよいよ本格的な冬模様になるようです。
外気温が氷点下まで下がると、さすがに外では葉巻を楽しむことはできなくなり、スモーキングルームの出番です。

この家に引っ越してきてから早くも3年になりますが、スモーキングルームのほうはまだ完全には完成していません。
空調、ライト、それに天井付けの換気扇は稼動できる状態なので、スモーキングルームとして使用することは可能なのですが、床はまだコンクリートの上にカーペットを敷いただけの状態です。

本来のプランでは床にもちゃんとタイルを張り、ガレージドアを設置し、冬場は乗らないスポーツカーを見ながら葉巻を楽しめる空間に仕上げる予定です。
残念ながら今年の夏場は全く手を入れなかったので、昨年から発展は無く、今年の冬も未完成の空間を見つめながら葉巻を楽しむことになりそうです。
この季節に寒さに震えることなく自宅で葉巻を楽しめるだけでも良しとするべきかもしれません。

最高の葉巻を求めて

長年葉巻を楽しんでいると、一体最高の葉巻とはどんな葉巻なのだろうかと考える事もあります。

これは答えがあるようで無いような質問の一つだと思うのです。
多分10人の葉巻愛好家にこの質問を投げかければ、十通りの返事が返ってくると思います。

私に限って言えば、自分にとって最高の葉巻はその時代に合わせて変わってきました。
葉巻を真剣に楽しみ始めたのはハワイにで生活していたころです。

自分でこれはいい葉巻だと最初に感じて何度も楽しんだ葉巻はLa Gloria Cubanaでした。
その後Rocky Patel Vintageに変わりました。
本土に戻ってからはOliva Serie OPerdomo ESVが気に入っています。
でも、これらが最高の葉巻だと言い切れません。

今年の秋口に、妻と二人で夕焼けを見ながら、足元でじゃれる猫とともに楽しんだ葉巻は名前すら覚えていませんが、最高にいい味の葉巻でした。

こうして考えてみると葉巻が最高と思えるためには、その葉巻を包む時間の質がとても大切な感じがします。
一定の品質を越えた葉巻なら、時間次第で最高の葉巻になる素質を持つているのかもしれません。