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夏の感覚

アメリカ北西部では卒業式も終わり、ようやくこのごろ暖かさを感じるようになりました。

今年はほとんど春を感じられる日々がなく、いつまでも寒かったり雨が降ったりで実に長い冬と言った感じでした。先週末のポートランドでは、毎年恒例のローズフェスティバルが始まり、川沿いに久しぶりに晴れた青空をエンジョイする人々が溢れていました。

私もその中でLa Gloria Cubanaを片手に10数年ぶりに再会した昔の仕事の仲間たちと昔話に花を咲かせながら過ぎ行く人々を観察していました。

ここポートランドでは、気温が上がってくると人々の表情も明るくなり、とてもいい感じが町全体を包んでいきます。カリフォルニアから来ていた昔の仕事仲間は、そんな町の雰囲気がとても気に入ったようでした。確かにポートランドは彼が住んでいるロス・アンジェルスと比べたら天国のようなところです。緑が多く犯罪も少なく空気の美味しい町ポートランド。個人的にもこの町が大好きです。特に5月から10月にかけての夏季は町中がパーティー感覚に包まれ最高です。日本人観光客はあまりいませんが、チャンスがあればぜひ訪れてみてください。

サンフランシスコやロス・アンジェルスには無い、違ったアメリカを感じれると思います。

S I F E 全米大会  ~ミネソタ州にて

私が学部長を務めている大学では、学生活動の一環として多くの学生がS I F E (Students in Free Enterprise) と言うクラブに参加しています。

S I F Eはアメリカ式 (資本主義) のビジネスモデルを使うことにより、人々の生活レベルを上げていく事に対してボランティア活動を通しながら広げ、その過程で学生達がビジネスに不可欠な資質を身に付けていく事を目的としています。

S I F Eメンバーの大学では、一年間の活動内容と業績を地区大会で発表し、競い合って勝ち残った大学が全国大会に進みます。私の大学は、学生数1400人位の極めて小さな大学ながら、過去にS I F E全米大会で2位になったこともある実力を持っています。S I F Eのスポンサーにはトップクラスのアメリカ企業が名前を連ねており、全国大会ではこれらの超優良企業の社長、もしくは副社長クラスが、地区大会を勝ち抜いた大学チームの発表する活動内容を採点し、全米チャンピオンを決めます。全米の勝者チームには、S I F E世界大会に出場する権利が与えられます。ちなみにですが、今年の世界大会はマレーシアで行われます。

私は今年の春、初めてマレーシアをダイビング旅行で訪れ、とても気に入っていたので、今年こそは我が学生達に全国一位になってもらい、引率としてマレーシアに行ければ最高と考えていたのですが、残念ながらベスト16と言う結果になってしまいました。大学としては全米350校以上の中でのベスト16位と素晴らしい結果でしたが、学生達は残念がっていました。

ミネソタ州からワシントンの家に戻り、静かに久しぶりのロッキーパテルに火を付けました。多分、学生達は数週間もしないうちに来年の大会に向けて活動を始めるでしょう。来年こそは優勝できるように、私もできる限り時間を作り学生達を応援しようと思いました。

そんな事を考えながら、まだ少し寒さを感じる5月の夕空に向かって、ロッキーパテル独特の少し甘みのある煙を燻らせました。

マレーシアで吸う葉巻

春休みを利用して妻とマレーシアまでダイビング旅行に行ってきました。

マレーシアのダイビングといえばシパダンが有名ですが、我々が出かけたのはボルニオ島の西側、すなわち東シナ海に浮かぶ環礁です。コタキナバルという東マレーシアの玄関にあたる町から、旧ソ連時代のオンボロ飛行機で一時間少し行くと目的地のLayang Layangという名の島に到着します。島と言っても環礁ですので、滑走路、小さなマレーシア海軍駐屯地、ダイバー専用のリゾート施設だけで一杯一杯です。地の果て・海の果てといった感じの島で、到着までアメリカ本土からは成田、マニラ、コタキナバル経由で実に3日も掛かりました。

今回この旅行の為に持参した葉巻はOliva Master Blends 3とPredomo ESVです。
最高の葉巻を最高の雰囲気で味わおうと考えたのです。旅先の南の島で楽しみなのは、空を真っ赤に染め、大海原に沈み行く太陽を見つめながら葉巻を燻らす時間です。残念ながら今回は雲の関係で夕焼けは今一つ感動的ではありませんでしたが、4月初めの東シナ海は暑くも湿気もなくいい感じの貿易風が吹いており、葉巻を楽しむには最高の環境でした。お蔭様で現実離れした南の島で充実した時間を過ごす事ができました。楽しかった旅行から戻ってくると、庭先の桜がピンク色のつぼみを膨らませていました。

大忙しの日々

28日しかない二月が駆け足で過ぎ去り、ふと暦を見上げるとすでに三月の第二週目に入っていました。今年は年初から出張や新しいプロジェクトが重なり、ぼんやりする時間も運動する時間も余りありません。こんな時こそゆっくりとソファーに座り、誰にも邪魔されずロブストもしくはトロサイズの葉巻をじっくりと時間をかけて楽しみたいと思うのです。

残念ながらこの数週間は帰宅時間が午後8時30分を過ぎ自分の時間ほとんどありません。妻と猫が朝4時に起きるので、9時半には床につく必要があるのです。日本で人気のコロナサイズの葉巻なら軽く30分ぐらいで吸えるのですが、それもなんだか余計に急かされている感じがしてリラックス感にかけるのです。週末ぐらいはゆっくりできるかと思えばこれまた週末しかできない雑用が重なり、気がつけば月曜日になっているのです。

三月末から勤め先でもある大学は春休みに入る為、それまではまだまだ忙しい日々が続くと思います。春休みには妻と二人でマレーシアにダイビング旅行に行く予定です。マレーシアまではメールも携帯も追いかけてこないので多分ゆっくり葉巻に火をつけることができると思います。

再び ラスベガス

昨年10月末に柔道関係の会議でラスベガスに来て三ヶ月も経たないうちに、また来ることとなりました。今回は大学関係の会議に出席する為のベガス訪問です。ラスベガスでの会議が多い理由は簡単で、ラスベガスには数多くの大型ホテルが存在しているので会議場を確保するのが比較的容易、その上費用も安い。さらに全米各地からのアクセスも確立しているからです。

ホテル側は、会議に出席した人々がカジノやショーで遊んでくれれば安くて部屋を提供しても十分元が取れるわけです。私はギャンブルもショーも興味がないのでラスベガスのホテルにとっては全く魅力のない客ということになります。それでもベガスは全米でも残り少ない、どこでもタバコと葉巻が吸える街ですから、葉巻愛好家の私にとってはそれなりに楽しめる町です。

葉巻をホテルで購入すればそれなりにベガス経済に貢献することに成るのでしょうが、残念ながら私の場合は葉巻も持参です。こうなると私のベガス滞在中の貢献度は単純にバーで消費するビール代ぐらいにしかなりません。

今夜もMONTECRISTO あたりを燻らせながら、ラスベガスブルバードをRiviera HotelからTropicana Hotel辺りまで、5キロほど歩いてみようかなどと考えています。

しかし現実的にはFashion show(Wynnの向かいにあるショッピングモール)の角にあるStripburger 辺りで葉巻片手にビールを飲み始めて夜が終わる気がします。

ワシントンDCで吸う葉巻

大学の仕事関係のコンベンションでワシントンDCに来ています。
泊まっているホテルの裏にシガーバーを発見し、三日続けて、
会議が終わった後葉巻を楽しむ為に通いました。

初日はLa Gloria Cuban、二日目と三日目はOliva Vを、ゆっくり時間をかけて楽しみました。

バーの名前は「Shelly’s Back Room」、ちょうどJW Marriott Hotel の裏にあり、
旅先でさりげなく時間を潰すには格好のバーです。極めてローカルの感じがするこのバーは、
アメリカのどこでも見かけるような風体をしており、現地の人々が気軽に利用している感じです。

逆に言えば観光客が訪れるような店ではなく、日本からの観光で来ている人には
少し違和感があるかもしれません。しかしこういった店では現地の人間と気軽に
会話をすることができ、葉巻を中心に色々と面白い情報を仕入れる事もできるのです。

ホテルのバーで飲むのも決して悪くはありませんが、
現地の雰囲気をエンジョイできるのは、やはりこういう感じのバーに限ります。
また、このバーは不思議なことにウェイトレスはすべて英語片言のタイ人でした。

このシガーバーで、白人客、黒人客、アジア系の客、中東系の客、
タイ人のウェイトレス、南米産葉巻、すべてが葉巻の煙の中で渦巻きながら、
アメリカの首都の夜に消えていくのでした。

iPadと葉巻

先日妻と相談したのちiPadを購入しました。

すでにiPhoneを利用しているので、その大型とも言えるiPadが必要なのかどうかはかなり疑問に感じていたのですが、実際に使ってみると結構楽しめます。
ウエブを見るのも検索するのも遊び感覚でできるのが、ノートパソコンやケータイと違う点だと思います。

事実上パソコンとケータイは現代社会で仕事や生活する上で必要な機器と考えられますが、iPadはどう考えても必要品ではありません。
はっきり要って遊びの延長にあると思います。
そこで趣味性の高い葉巻とiPadを同時に楽しんでみようと考え、早速Oliva OとiPadをもってスモーキングルームに向かいました。

結果から言えばiPadと葉巻はとてもよく合います。
葉巻の煙と香りを味わいながら、高画質のウエブを眺めながら、あれやこれやと検索するのはとても楽しいものです。
この冬はこの葉巻とiPadというコンビネーションですごす時間が多くなりそうです。

感謝祭そしてクリスマス

アメリカで数ある休日期間の中でも、もっとも忙しく感じるのが感謝祭(11月最後の木曜日)からクリスマスまでの数週間です。

感謝祭翌日はBlack Friday(黒い金曜日)と言われます。
その理由は全国のデパートが始めて黒字を出す日とされているからです。

クリスマスセールが本格的に始まるのが感謝祭の翌日なのです。
この日を境に町のあちこちにはクリスマスの飾りやライトが輝き始めるのです。

アメリカはキリスト教の国なので、クリスマスを国を挙げて祝う理由がありますが、国民の1%以下がキリスト教徒である日本の各地でクリスマスが盛大に騒がれるのも、外国人から見ればとても変わった国に見えるのです。

ある意味では宗教は要らないが楽しい祭りの部分だけ取り入れてしまう国民性の凄さを感じます。
確かに日本人ほど色々な宗教の部分だけを生活に取り入れている国民はありません。

多くの日本の家庭が子供の祝い(七五三)は神社(神道)で行い、結婚式はチャペル(キリスト教)で、葬式はお寺(仏教)で行うことに誰も違和感を持っていないことです。

多くの戦争が宗教の違いから勃発していることを考えると、世界の人々も日本人を見習うほうがいいのかもしれません。

始め感謝祭とクリスマスに合った葉巻の話しを書くつもりでしたが、全く葉巻に関係ない話になってしまいました。

ちなみに私がこの時期に合わせて楽しみたい葉巻としてはMontecristo Platinumです。
あのプラチナカラーのバンドと絹のようなラッパーはこの特別な季節に国境や宗教を越えて似合うと思うのです。

最高の葉巻を求めて

長年葉巻を楽しんでいると、一体最高の葉巻とはどんな葉巻なのだろうかと考える事もあります。

これは答えがあるようで無いような質問の一つだと思うのです。
多分10人の葉巻愛好家にこの質問を投げかければ、十通りの返事が返ってくると思います。

私に限って言えば、自分にとって最高の葉巻はその時代に合わせて変わってきました。
葉巻を真剣に楽しみ始めたのはハワイにで生活していたころです。

自分でこれはいい葉巻だと最初に感じて何度も楽しんだ葉巻はLa Gloria Cubanaでした。
その後Rocky Patel Vintageに変わりました。
本土に戻ってからはOliva Serie OPerdomo ESVが気に入っています。
でも、これらが最高の葉巻だと言い切れません。

今年の秋口に、妻と二人で夕焼けを見ながら、足元でじゃれる猫とともに楽しんだ葉巻は名前すら覚えていませんが、最高にいい味の葉巻でした。

こうして考えてみると葉巻が最高と思えるためには、その葉巻を包む時間の質がとても大切な感じがします。
一定の品質を越えた葉巻なら、時間次第で最高の葉巻になる素質を持つているのかもしれません。

チャイナタウン

日本の横浜や神戸にチャイナタウン(中華街)がある様に、アメリカの大きな町には決まってチャイナタウンが存在します。

サンフランシスコの中華街のように、観光客に溢れているチャイナタウンは全体からすれば稀で、チャイナタウンはあまり治安の良くない都会のはずれにある場合が殆どです。

ホノルルのチャイナタウンもその例に漏れず、麻薬もしくはアルコール中毒者、売春婦、ホームレスが溢れていました。
ホノルルのチャイナタウンは、当時住んでいたコンドミニアムから歩いて数分の距離にあったので、買い物や安い外食によく利用しました。

ハワイ時代はコンドミニアムの入り口で葉巻に火をつけて、そこから真っ直ぐ海に向かって歩いて、アロハタワー経由でチャイナタウンを回って家に帰るのが夕方の葉巻散歩の基本でした。

アロハタワーは観光客で結構にぎわっていても、チャイナタウンの始まるあたりからは人数もまばらになり、寂れたバーから漏れてくる明かりが怪しくそのあたりを照らしていました。
その人生の終わりを待つだけの雰囲気が漂うバーには一度も足を踏み入れることはありませんでしたが、今でもハワイ時代に良く吸っていたLa Gloria Cubanaに火をつけると思い出します。
ちなみにそのバーの名前はParadise Lost(失われた楽園)でした。