キューバ産の状況

キューバ産の安定供給にはまだまだ難航が続いています。コロナ前の2019年まで安定した推移でしたが、2021年から大きく減少しています。2020年は落ち込んでいませんが、それは単純に在庫を使い果たした時期と見て取れます。反して生産ラインの近代化が進んでいるドミニカ共和国産は2020年こそキューバ産と同様に大きく減少しましたが、後の回復スピードは高く、キューバ産が回復しない事も受けて2019年以前よりも大幅に増加しています。葉巻人口が増えた等のお話も聞きますが、主だった点はそういった部分でしょう。

キューバ産はマンパワーによる旧来よりのアナログ的な生産方法ですから、コロナ時期に大きな影響を受けたマンパワー部分の打撃は想像に難しくありません。航空業界と同じく、飛行機はあってもコロナ時期に削減したヒューマンパワーがすぐに戻るわけもなく、そう簡単に便数が回復しないのと似てると思います。またヒューマンパワーですから最新生産設備と違い大量生産は簡単ではなので、在庫を使い果たした状態から元の水準まで確保するには相応の時間が要されるでしょう。

その影響で価格にも大きな影響が出ていますが、需給バランスで考えれば特段驚く事ではないかもしれません。時間を要するでしょうが、生産におけるマンパワーも元の水準に戻り、在庫も相応に回復すれば元の安定した状態に戻るものと思います。キューバ産オンリーの方々はそれまでの期間、逆にいい時期と捉えて他国の葉巻も試してみられてはいかがでしょうか。好みに合う掘り出し物が見つかるかもしれません。

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