葉巻の光沢や色調

葉巻の工程には熟成期間が必ずあるわけですが、例えば果物が初々しいグリーンから古くなるにつれて茶色く変色していくのと同様に、葉巻に使用する葉も初期の緑色から茶系色に変化していきます。自然物を熟成発酵させていくので、光沢や色合いも多種多様になります。そのあたりが葉巻の楽しみの一つにもなります。極端な言い方をすると100%同じシガーはないと言えることです。もちろんコイーバシグロIならシグロIの色調、モンテクリストAならAの色調と各工場でカラー指定はされていますのでそのあたりの統一感は当然あります。様々なカラーのシグロIがあるとおかしいですから。

よく耳にするマデュロ(マデューロとの表現もあり)がありますが、色調的には最もダークな部類です。これよりダークになるとオスキュロ(オスキューロとの表現もあり)となります。
コイーバペクノティンがナチュラルカラーに対してコイーバペクノティンマデュロはダークカラーといった感じです。

ところで肝心のテイストですが、マデュロやオスキュロクラスのダークなものは別として、実は色調とテイストが必ずしも比例するわけではありません。なぜなら外側を覆うラッパー部分のカラーであって、味わいを左右する大半の部分は包まれている中身部分だからです。各社ともより美しい色合いや光沢具合のラッパーを使用し見てくれをよくしていますが、テイストは本来各メーカー毎のこだわりや方針がありますから、あくまでも中身のブレンドが重要となります。

しかしながら人が感じるイメージもかなり左右するとも言えます。例えばモンテクリストのホワイトシリーズなどは見た目が大変美しく映えていますので、やはりテイストもそれなりに期待しますし、プレゼント用などの場合も見栄えがよい為、チョイスしやすいなど、色合いもやはり大事なんでしょう。一般的なシガーと、モンテクリスト ホワイトコートを比べられると一目瞭然だと思います。

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