2016年 6月 の投稿一覧

パルタガス

パルタガス=荒々しい というのが古来からのパルタガスのイメージ。

創業は1845年。キューバで古い歴史を持つ有名ブランドの一つ。よく知られているところではパルタガス セリーD4。大変強い喫味であり玄人ないしはマニア好み。ダークなラッパーに真紅のリングも強烈なビジュアルとして有名。またチューブに入ったコロナスメジャーも文字通りメジャーなシガーの一つ。ラフな感じのジャンルではパルタガスショートも初心者ベテランに幅広く愛されているものとして有名。見た目はセリーD4より強い印象ながら、以外とデリケートな香りなパルタガスブラック クラッシックは米国では長い人気品のもの。

このようにタフな印象が強いブランドながら、近年ではテイストをかなり現代風にアジャストして人気を維持している。

リングはどうする?

シガーにはほぼ大変と言っていいほどリングが付いています。
念の為にいいますと、葉巻の吸い口近くに巻いてある紙の事です。本来これはブランド表記がメインではなく、葉巻を指で持つ際に指が汚れにくくする事と、もう一つ重要な役割としてCapa(ラッパー)が剥がれてくるのを防止するためにほどこされたものです。 ちなみに19世紀にオランダ人の葉巻製造者により実施されています。

想像すればおわかりの通り、段々とファッション的要素が濃くなっていき各社のブランドの威厳を表すかのごとく多くのデザインが広まり、現在に定着しています。当時の凝ったリングなどは非常に高価なものもあり多くのコレクターもいるほどです。

おそらく私たち一般人はシガーを吸う際にいちいちリングを外さず、イメージ的には火元がリングに近づいてきたら外すといった方が大半だと思います。
大きくさかのぼった当時は吸う前に外すか付けたまま吸うかの意見が大きく二つに分かれていたようです。いわゆる非常に古い葉巻愛好家はリングを外す方を選択し、比較的自由な感じのアメリカなどでは特に外してどうこうといった考えはなかったようです。リングを外す意味合いとしては、リングの装飾性やブランドを誇示するかのような吸い方はマナーとしてよくないとした意見でした。ここまでのポリシーを持って葉巻を吸っていたとはある意味、尊敬に値します。

ちなみにリングを外す際もむやみに剥くのではなく、葉巻に着火してボディが温まり、リングをとめている粘着性が弱くなった段階で剥くといった具合です。

もちろんリングに関して正しい間違いなどの答えはなく自由に嗜めばよいという事ですが、こういった個々それぞれのこだわりがあるという葉巻はやはり奥深いものがあります。

モンテクリスト

コイーバに次ぐ葉巻ブランドといっても過言ではないメーカー。
設立は1935年。名前はモンテクリスト伯爵に由来しています。柔らかでソフトなテイストが特徴。中でもモンテクリストNo.2はトルペドサイズのシガーとして非常に有名な品の一つで食後にじっくり時間をかけて楽しむシガー。

ドミニカンモンテクリストでは、逆にお手軽なモンテクリストメモリーズがデイリーシガーとして非常にポピュラー。
モンテクリストホイタスがスモールサイズでは有名ながら、ドミニカンモンテクリストメモリーズの方が若干太く辛みも抑えており、初心者にも抵抗なく味わえる。

ヒュミドール

葉巻の保管ケース、いわゆるヒュミドールの殆どは杉で出来ています。 ファッション性を重視したアルミ仕様などもありますが、それでも内部には薄手の杉が入っていたりします。
理由は通気性と調整力。乾いたエリアであれば湿気を外に出して加湿し、逆に多湿エリアでは湿気を吸収するのでデリケートな葉巻を保管する材質としてはベストといっていいでしょう。杉自体も自然な香りを醸し出しているので葉巻との相性も悪くありません。

短期であればさほど気にする事はないでしょうが、長期保存や葉巻の熟成にはヒュミドールはかかせないアイテムです。

葉巻と飲み物

地産地消ではないですが、魚であれお酒であれ、地のものは地のものが合うとよく言われます。葉巻の場合だとラム酒でしょう。有名どころではご存知の「モヒート」カクテルなどです。葉巻好きなヘミングウェイが大振りのモヒートを葉巻とよく飲んでいたようです。

シガーは香りが重要ですから、葡萄がベースのコニャックもお互いの香りを尊重しつつ楽しめる組み合わせでしょう。お酒だけではなくシガー生産地はコーヒーも有名どころですから、濃厚なコーヒーとも抜群に合います。

とはいえ、我々は総じてバーボン等がほとんどですので、いつもバーボン&シガーに落ち着きます。例えばストレートで独特の甘さを感じるオールドクロウにパンチシガーなど相性抜群です。