2010年 8月 の投稿一覧

友人、オイスター、マーティーニ、そしてロッキーパテル

先日、グアム時代の友人が、本土で会議に出席したついでにシアトルに数日滞在するということで、久しぶりの再会になりました。
若かった頃はどんなに酒を飲んでも全く崩れなかった彼も、現在ではコレステロールと血圧の薬が手放せなくなっており、年をとるのは怖いものだと考えさせられました。

初日の夜は、シアトルダウンタウンにあるブルックリンという名のシーフード専門店で、オイスター(生牡蠣)の前菜をあてにマーティーニを数杯流し込みました。
私がアメリカ北西部で養殖されているオイスターの中で一番気に入っているのがKumamotoオイスターです。
どう考えてみてもこの英語のKumamotoは“熊本”だと思うのです。
多分そのむかし、日本の熊本から牡蠣の種を持ってきて誰かが養殖を始めたのでしょう。
この熊本オイスター、小粒でとてもクリーミーな上品な味わいを持っているのです。
日本では一度もこの熊本産の牡蠣など見たことが無いので、多分もう日本では生産していないのかもしれません。

オイスターとマーティーニを充分楽しんだ後は、二人でロッキーパテルを燻らしながらシアトルの夜の町に出かけました。

こうして友人と昔話に花を咲かせながら楽しむ葉巻は最高です。
友人、オイスター、マーティーニ、ロッキーパテルとてもいい感じのシアトルの夜でした。

残暑

八月の夕方には微かな秋の気配があります。

今日、妻と二人で庭のベランダに座って、夕風に吹かれながらお茶を飲みました。
いつもならビールに葉巻のパターンですが、数日前から引きずっている風邪を気にしてお茶になったのです。
今年の春先、ベランダの日差しに色とりどりの花篭を取り付けたのですが、いつの間にか半分以上の花が散ってしまい、枝と花の間から夕空がのぞくようになりました。

今年の夏は、殆どの時間をワシントン大学での研究に費やしてしまったので、恒例の南の島でのダイビングはお預けになりました。
さらに、昨年この時期はたしかシガコネ本社のスタッフと一緒に、ニューオリエンズで開かれたタバコと葉巻のコンベンションに参加していました。
残念ながら今年は参加する予定はありません。
今年のコンベンションもまた二年連続でニューオリエンズで開催ということで、今年は飛ばして多分来年のラスベガスでのコンベンションに参加することになると思います。

そんなわけありで今年の夏は殆どどこにも行きませんでした。
どこにも行くことなく夏が終わると、なんだか損した気になるのは私だけでしょうか。

シアトルと日本

今年の夏はワシントン大学で研究生活を送る時間が多かった為、じっくりとシアトルの町を経験することができました。

シアトルは、ちょうどポートランドとサンフランシスコの中間的な感じの町です。
気候的にはポートランドとほぼ同じですが、朝方霧がかかったりする感じはまるでサンフランシスコです。
町の雰囲気はリベラルで開放的です。
リベラルな町の感覚は、西海岸沿いの大都市に共通するものがあります。

シアトルには日本人に良く知られた名所かなりあります。
シアトルマリナーズのSafeco Field、某映画で有名なPikes Place、スターバックス最初の店などはいつも観光客でにぎわっています。

歴史的に見ても、シアトルと日本は戦前から航路で繋がっていました。
柔道を世界に広めた嘉納治五郎も、横浜港からシアトルに入る経路で柔道をアメリカに伝えたのです。

この町で一つ不思議に思うのは、ロサンジェルスやサンフランシスコにはある日本人町が無いことです。
ただ私が知らないだけで、昔は存在していたのかもしれません。
第二次世界大戦中、米国籍を持つ日系人は殆どすべて財産没収のうえ強制収容所に入れられてしまった為、その歴史が途中で途切れてしまっていることが多いのです。

8月15日は終戦記念日です。
戦後生まれでアメリカ人の妻を持つ私にとって、意味があるような無いような記念日です。
とりあえず平和な世界に生まれたことを感謝してボリバートロあたりの重めの葉巻に火をつけようと思っています。

猫とビールと葉巻

最近の週末は色々と家の庭手入れなどに時間をとられ、ポートランドのコンドに行くチャンスもありません。
庭の芝刈り、雑草抜き、猫のトイレの掃除、一週間分の洗濯、買い物、洗車、などなど週末しかできない雑用は毎週末繰り返すのです。

平日の午後に少しでもこれらをかたずければ、自由な週末がエンジョイできるのですが、平日は家にいない日が多くどうにもなりません。
そこで最近、新しい週末のパターンができてきました。

土曜日はまず雑草抜きから初めて芝刈り、一週間分の買い物、時間があれば洗車で終わります。
日曜日は洗濯物から初めて、家の中の掃除すべてです。
私はカトリックなので、日曜日にはミサに行く必要がるので、午後6時過ぎのミサに行くようにしています。
いずれにしても夕方8時ごろにはすべての雑用が終ります。

ポートランドのダウンタウンであれば、この時間からバーやレストランに出かける事も楽しみのひつですが、自宅のある田舎町ではそんな気分にはなれません。
そこで最近は家のポーチに座って、ビールを片手に猫を庭で遊ばせながら葉巻に火をつけるのが週末の夕方の形になっています。

綺麗に刈入れた芝生の上を猫がごろごろしているのをよそ目に、葉巻の煙を行方を意味も無く眺めて時間をつぶすのです。
我ながら典型的なアメリカ、ミドルクラスの生活スタイルはまりつつあることに少しならずとも嫌悪感を感じる今日この頃です。